カーボンオフセット検討会

昨夜虎ノ門パストラルで行われた
カーボンオフセットのあり方に関する検討会」
を傍聴してきました。
イギリスで先行している取り組みの紹介を中心に、
オーストラリアの事例や、国内の事例の紹介があり、
「今後日本で導入する際には、どういう仕組みがいいのか」
についての議論がされるようです。
参加されている委員の方がバランスよい意見をおっしゃってましたが
エンドユーザー側の意見が反映されないのが気になりました^^;
仕組みができても、使いにくかったら誰も参加しませんよね?
そういう気配りは、誰がするのだろう、、、

なんて思ってしまうのです。


ちなみに国内の事例のトップバッターが、オフセット年賀について、でした。
CTFのBLOGでも8月に紹介しています。
http://d.hatena.ne.jp/carbontoforests/20070822

こちらについて、委員を務めていたKさんから
「これって別にオフセットではなく、単なる寄付じゃないですか?」
という突込みが、、、
確かにそうなんですよね。
1枚5円という価格がプリフィックスされていて、
恐らく1億枚は売れるから5億円集まって、
それでCERを買った場合、約15万6000トン分が「オフセット」できる
となってますが、はてまて、何を相殺しているのでしょうか?

ハガキを印刷する際に出されたCO2?
ハガキを郵送する際に排出するCO2?
私たちの暮らし、一時間分、くらい?


例えば仮に、個人が排出するCO2が年間2.2トンだとしましょう。
一日あたり6キロ。

1億枚16万5000トンオフセットできたとすると
1枚あたり1.65キロオフセットできている。

4枚書けば、一日がオフセットされる、という意味なのか、、、
4枚もらえばオフセットできたとみなすのか。
郵政公社の意図はどこにあったのでしょうか(苦笑)


個人的にはこういったボランティアの先が、
CER(温暖化対策)に使われたということを評価したのですが、、、

ただ、「寄付金配分先団体を公募する」っていうのが気になります。
商社とか市場から買うって訳ではないってことですよね?
CTFも名乗り出ていいのかしら(笑)


私たちはあくまでVERをベースに、
日常生活の中で(特に度をした場合)どれだけCO2が出るかを認識してもらい
それを自分で始末するという考えを広めたいだけなので
そもそも完全なトンベースのオフセットにはこだわっていないのですが、、、、


この検討会、年内までにある程度結論が出るそうです。
次回も参加できたらご報告します!