【団体紹介】Carbon Neutral社

暫くBLOGからご無沙汰していてすみません^^;

最近CTFに寄せられる質問の一つに
「海外でオフセットをしている団体を紹介してください」
というものがあります。
取材や出張、旅行で海外に行かれる方が、ヒアリングをなさりたいということで
事前調査としてCTFにお問い合わせくださるようです。
残念ながら私も直接面識があるわけではなく、HPを読んだり、その団体を知っている方から
お話を伺ったりしているだけなので、二次情報しかないのですが、、、

それでもいいから知りたい、というお声が高いので
順番にご紹介していきたいと思います。


まず最も有名なのが、イギリスのCarbon Neutral社です。

イギリスでは政府の目標として、
30年から50年間かけて、CO2排出量を60%以上削減しよう
と言う試みが始められています。
世界にも先駆けて、国内排出量取引を導入し、
企業や個人の温暖化防止活動を積極的に支援しています。
そのようなお国柄の中で、カーボンニュートラル社は
個人でも取組み易いオフセット方法をいくつも提案しています。

将来開発されるかもしれない代替燃料や新エネルギーを
待っている間にも、温暖化はどんどん進んでいっています。
そこで、今できる最善の取組みとして、出した分は
同じだけ相殺するというオフセットが広まっているのです。



カーボンニュートラル社は、以前、Future ForestsというNGOとして
活動していました。その頃からの実績を含めると、過去十年で
200社以上の団体と取引をしています。
その中には大手レンタカー会社のAVIS、金融会社のHSBC
コンサルティング会社、PWC、運送会社(DHL)、
クレジットカード会社( American Express)など、
業種の壁を越え、国内外で活動しています。
CO2排出量はアメリカであろうと、アジアであろうと、アフリカであろうと、
人間が生きていて、社会的活動をすれば必ず発生するものです。
だから取引相手に制限はありません。
やる気と時間と費用をかければ、だれでも、いつからでも始められるのです。


その第一歩を住みだす支援をしてくれるのが、
カーボンニュートラル社のような存在なのでしょう。



2005年7月、
イギリスの気候変動・環境担当であるエリオット・モーレイ大臣が
「カーボン・オフセット」に協力するよう呼びかけました。
ヨーロッパでも、EU内移動において鉄道利用と航空機利用
の競争が激しく、航空価格が下がると利用者が増える
という現象がおきています。ただし、航空機からの
二酸化炭素排出量は、気候変動の大きな要因となっているため、
早急な対策が必要とされています
イギリスは、2005年のサミットにおいても、カーボンオフセットを実施し、
また、2006年4月からは、中央省庁でも、出張などに際して、
カーボンオフセットを実施する予定だと発表しているます。
モーレイ大臣は、大西洋を往復するフライトでも、
旅客一人当たり、最大2トンの二酸化炭素が排出されると指摘し、
「全てが相殺できるわけではないが、旅行客の皆さんには、
休暇を楽しむことに加え、相殺のためのスキームに寄付して、
環境影響を減らすことができないか考えていただきたい」
と呼びかけています。


ちなみに、カーボンオフセットの費用はそれほど高いものではなく、
地中海へのフライトであれば、約5ポンド(1000円)で相殺できるとのこと。
ここで使われるカーボンオフセットのための仕組みも、
カーボンニュートラル社など、複数のオフセット会社が供給しています。


CTFで提案しているオフセットも、この価格を参考にしています。
例えば羽田(東京)から札幌へ行った場合、往復500円でオフセットが可能です。
大阪だったら260円
沖縄だったら940円。
飛行機のチケットを早割りで安く買えたら、
その余裕でオフセットをしてみる。
そんなこと考えてくださる方が、少しでもいいから増えたらなぁ、なんて思います。


団体の紹介をするはずが、ちょっと最後脱線してしまいました。
カーボンニュートラル社の取り組みについてはまた後日書き続けます。
今週もエコストレスフリーな一週間となりますように!