石炭か植林か

carbontoforests2007-05-08

大同で植林現場から現場を移動していると、
たまにすごい長〜い列車に遭遇します。<昨日の写真参照してください

何を運んでいるかというと、
「石炭」
なんですね。
大同は中国はもとより、世界でも有数の石炭埋蔵量が多いエリアらしく
輸送量は年間8000万トンから3億トンという方も!<こんなに数値が違うのにはびっくり
なんせ、大量ってことです、、、

GENの高見さんともお話をしていたのですが
「こんなに経済的に潤っているのに、なんで植林しないんですかねぇ、、、」
と思わず質問してしまいました。

答えは特に出なかったのですが、
まだまだ経済成長の美酒に酔いたい頃なのでしょうか。
それが醒めたとき、宴のあとに何が残るのか、、、

あんなに掘り出しているにもかかわらず、
中国では石炭輸入が激増し、2007年3月は
前年の同月に比べて輸入量が53%も増え
567万トンになったそうです。<先ほどの3億とんよりは確かな数字^^;

このまま大量にエネルギーを使うようになって、
一部が都市化されたとしても、目に見えない部分から
どんどん環境悪化が広まり、いつしか手遅れになってしまうことが
懸念されます。

環境破壊と経済格差が生む軋轢によって、何か問題がおきたら
日本も少なからず影響を受けるのはあきらかですよね、、、


様々な環境問題で苦しんだ経験があるからこそ、
何が大切か、今すべきことは何かを伝える必要が、
日本のみなさんにも、中国の方にも
あるんじゃないかと思うようになりました。



私にできることって何だろう。

思わずつぶやいてしまうこの台詞。
答えはないかもしれないけど、できることからこつこつとしていきたいと思います。

【写真】
大同で遭遇した道路の陥没。
穴が大きすぎる&新しいバイパスができたということで
修理されずに放置されたまま。
そのせいか、絶景の観光スポットにも関わらず、観光客が来れなくなり
村の財政状況(観光資源に頼ってた部分もあり)が大幅に変わりました。
たかが道、されど道。
道を走る車が運んでいるのはなんなのか。
富を生む黒い石か、砂漠化を少しでも食い止めようという志のある人々か、、、